東洋にワケあり☆ no.3

 数年前のベストセラー本です。

 『人は見た目が9割』 (竹内一郎著 新潮新書)から、

 興味深いところを、2回、紹介しましたね。

 これは、

 ノンバーバル・コミュニケーションの大切さを

 主張している本です。

 どんな「色」を用いるか。

 色もまた、ノンバーバル・コミュニケーションの

 大切な要素のようですよ。。

 

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 <その3>

 

 【 色 】

 

 ■日本の漫画は、基本的に墨一色 である。

  アメリカやフランスのコミックは、カラー印刷である。

  外国では、コミックが芸術作品として

  評価されるケースもあり、

  カラー印刷は、自然な流れなのだろう。

  ではなぜ、日本の漫画は白黒印刷なのか。

  少年漫画が昭和20年代に雑誌の形態で

  大量印刷されたことによる。大衆向けの娯楽。

  それで白黒に。

 

  アメリカやフランスも、白黒印刷なら安く済んだはず。

  しかしカラー印刷にこだわった。

 

  恐らく、芸術を、白黒で楽しむ伝統を

  持っていなかったのだろう。

  東洋には、水墨画の伝統があった。

 

  日本は、世界最大のストーリーマンガの生産国である。

  日本のマンガを大量に翻訳出版しているのは、韓国と台湾。

  つまり、日本の白黒マンガを最も抵抗なく

  受け入れている二国は、

  墨絵の伝統を持っている国なのである。

  日本でも、たまにオールカラーのマンガが

  出版されることがある。

  そういうマンガは読んでいて、

  「モタモタするなあ」と感じる。

  マンガは読むテンポが大事 である。

  コマの中の、ポイントは描き込んでも、

  周辺の省略してもいい部分は、

  角にはしょってもらった方が、

  読者は、自分流の心地よい「読むリズム」を作りやすい。

  水墨画のもつ「省略の美」が、

  マンガ読者の鑑賞眼に適しているのである。

  読者のピントの合わない部分は、

  さらっと書き流して欲しいのだが……。

  筋運びの遅いマンガになってしまう。

 

 ■1981年

  都営バスの車体の色に関する論争が起きた。

  アイボリーにスカイブルーの帯がついたものだったが、

  都の決定で、これを、

  明るい黄色に、えび茶色の帯を配したものに変えることに。

 

  300台くらいが塗り替えて走り始めた時のこと、

  東京芸術大学の小池岩太郎名誉教授と

  日本色彩研究所の細野尚志理事長から待ったがかかった。

  理由は二つ。

  →不快感を与える色だから、首都の公共機関の品と

   美観を損なう。

  →黄色は注意を促し、赤は危険を表す色だから、

   その系統で描くと、

   人々の危険色に対する感覚をマヒさせ、

   かえって危険である。

 ■売れる色を引き立てる「捨て色」がある。

  商品が派手で目を引く色ばかりだったら、

  かえってアクセントがなくて客が迷うから、

  明らかにダメに見える色を混ぜておく、という方法。

 ■公衆電話の色

  子供のころは、赤と決まっていた。

  遠くからでも見えるため。

  やがてピンクの電話が増え、緑色に変わり、

  今では、ほどんどが灰色。目立つ必要がなくなったから。

 ■ある倉庫で、荷物を金属製の黒い箱に保管していたところ、

  作業員たちから苦情がきた。

  運ぶのに背中が痛むという。  

  そこで、箱を緑色に塗り替えた。

  すると、作業員たちは

  荷が軽くなった、とコメントした。

 ■明るい色を使った部屋で遊んだ子供たちの知能指数は、

  12点上昇し、

  白黒茶に塗った部屋で遊んだ子供は、14点も下がった。

 

 ■アメリカのイラストレーター

  ジョン・ファイト氏の提案

  大病院にある巨大な白い壁に壁画を描く。

  ファイト氏が、黒い線で輪郭だけを書き、

  入院患者が塗り絵の要領で埋めていく。

  「病院に来る患者は、必ずどこかが痛いんだよ。

  でも、待合室に一枚でも絵があれば、

 

  それを見た瞬間、『あっ、きれいだな』

 

  と一瞬でも思うだろう。

 

  人間は『きれいだな』と思った瞬間には、

 

  痛みを忘れるものなんだよ。

 

  なぜなら二つのことを同時に思うことは

 

  できないからね」

                                                       (ファイト氏) 

 

                      『人は見た目が9割』(竹内一郎著 新潮新書)より

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 ……そういえば、

 わたくしがお世話になっている病院は、

 まるで美術館のように、鮮麗な絵が、幾つも 飾られています。

 そして、、

 色とりどりの生花 も、

 いたるところで、目を和ませてくれますね。

 「きれいだな」と思った瞬間、

 痛みを忘れるもの、、、なんですね。

 そんなお心遣いであったとは。。。

 ただただ感謝です。  m(_ _)m

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この記事は読書日記のカテゴリーのもと、親鸞会の朋ちゃんが、 2009, 7月 9th, 木曜日 の 10:17 AM に投稿しました。 朋ちゃんの投稿は、 RSS 2.0 フィードによって、リアルタイムで知ることができます。 あなたも朋ちゃんにコメントトラックバック をしよう!

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